賃貸不動産経営管理士試験の独学で必要な勉強時間とは?
これから賃貸不動産経営管理士を目指そうとしている方やダブルライセンスのため受験する人のなかには、必要な勉強時間はどれぐらいなのか?気になる方もいることでしょう。
賃貸不動産経営管理士合格に必要な勉強時間を検証!
これまでの不動産経営管理士試験に合格するには、100時間~120時間、独学ならそれ以上の勉強が必要と言われていましたが、試験問題数、試験時間の変更により、今後はそれ以上の時間が必要と考えられます。また、受験生の知識や経験によっても、必要な勉強時間は異なります。さらに、独学か専門予備校等の通学講座・通信講座の利用かによっても変わります。
賃貸不動産経営管理士試験の学習ポイント
- 公式テキスト・市販テキストを使って知識定着(インプット)
- 過去問対策(アウトプット)
- テキスト(復習)で知識のアップデート(インプット)
- 過去問対策(アウトプット)
公式テキストから9割の問題がでるため、公式テキストを使用して知識を蓄えるのが基本です。但し、重要ポイントがチェックされていないので、市販のテキストを使用してポイントを抑えながら学習を進めることが効率的です。
次に試験に合格するために重要なことは、過去問に取り組むことが必至です。今存在する過去問を全て理解できれば、賃貸不動産管理士試験に間違いなく合格できると考えられます。それほどに過去問対策は重要であるということです。
- 本試験で出る可能性が高い問題が分かる
- 重点的に勉強しなくてはいけない範囲を知ることができる
- 自身のレベルを知ることができ、合格までの進捗状況の参考になる
過去問を制する者は試験を制するという言葉がありますが、賃貸不動産経営管理士試験についても同じです。過去問は試験に合格するために必須なアイテムになります。
初学者・未経験者の勉強時間
不動産関連資格の勉強をしたことがないという方で、独学で賃貸不動産経営管理士試験合格を目指すのであれば、問題数が増えたことを考慮して、約150時間の勉強時間が必要と思われます。1日に費やせる学習時間によって、学習期間は異なりますが、大半の受験生は働きながらという方が多いかと思われます。
スキマ時間など活用して効率的に勉強できたとしても2時間が限度かと思われます。ただ、休日を利用して集中して勉強できる環境があれば、それ程、学習期間を要する必要はないでしょう。
賃貸不動産経営管理士講習で学習時間短縮
2日間の講習会を受講して修了すれば試験問題40問のうち4問が2年間免除※になります。合格者の3割ほどが本講習の修了者です。試験の要点を抑えることができるので、独学で公式テキストを読み解くよりも効率的に学習ができるでしょう。
※2020年度に行われる試験からは、出題数50問のうち5問が免除されます。
不動産資格の学習経験者は有利
特に宅建合格者、もしくは宅建士試験に向けて勉強してきた方は、少ない学習時間、期間で合格力を身につけることができます。その理由として、宅建士と賃貸不動産経営管理士の試験範囲が一部重複していることがあげられます。過去には、40問中10問が出題されたということもありました。
ですので、宅建の勉強をした経験がある方は、ない方に比べて勉強量が少なくて済むということになります。また、最初に学習する知識のインプットについては、初学者よりもかなり省略できると考えられます。
不動産関係の資格を持っていれば、これまででしたら50時間程度の勉強時間でしたが、問題数が増えることにより10時間プラスして学習計画を立てられると良いかと思われます。初学者よりも半分以下の学習時間で合格力を身につけることができ、1日1~2時間の勉強でおよそ1~2ヵ月の学習期間になります。
独学VS専門予備校(通学・通信講座)の勉強時間比較
独学:未経験者・初学者150時間 / 宅建合格者・学習経験者60時間
専門予備校:未経験者・初学者100時間 / 宅建合格者・学習経験者30~40時間
独学よりも通学・通信講座利用者のほうが、圧倒的に勉強時間が短縮され、合格している人がいます。どの学校でも共通するのが、5年分の過去問を分野別に徹底分析し、解答を導き出すポイントを伝授しているのは注目すべき点です。また、初学者には重要ポイントについて分かりやすく解説しているので、あえて市販のテキストを使用してポイントを抑えながら学習を進める必要もありません。
さらに、宅建合格者向けのコースを開講しているスクールもあり、初学者・学習経験者のどちらにしても、独学よりも専門予備校利用のほうが、時間を無駄にせず効率的に合格力をつけることができるとしています。
2020年度、賃貸不動産経営管理士独学の勉強時間まとめ
- 問題数が10問増えたことにより、未経験者(初学者)は120時間⇒150時間の勉強が必要
- 宅建合格者、不動産資格がある方は、未経験者(初学者)よりも半分以下の勉強時間で良い
- 通学講座・通信講座の利用により、未経験者(初学者)も勉強時間の短縮が可能