賃貸不動産経営管理士資格の仕事内容とは?
ここでは、賃貸不動産経営管理士がどんな仕事で、どんな役割があるのか検証してまとめていますので、不動産関係資格取得で迷われている方は参考にして下さい。
賃貸不動産経営管理士の業務を徹底調査
賃貸住宅等の賃貸借契約は、専門知識を持った者が適切に行うことにより、様々なトラブルを防止し、賃貸住宅の借主・貸主の利益保護を図ることが必要です。このような役割を担っているのが賃貸不動産経営管理士になります。
賃貸不動産管理業の業務範囲
業務 | 仕事内容 |
---|---|
管理業務受託契約 |
市場調査 |
入居者募集~契約 |
入居者募集~契約 |
管理業務(契約期間中) |
建物維持管理・修繕 |
管理業務(契約終了) |
退去立合い |
支援業務 |
管理業務報告 |
賃貸不動産経営管理士はこれらの賃貸不動産管理業務に関する専門家です。
国の法制度に基づく賃貸不動産経営管理士の役割
国土交通省告示「賃貸住宅管理業者登録制度」
専門業務
⑴貸主に対する賃貸住宅管理に係る
⑵重要事項の説明及び書面への記名・押印
⑶貸主に対する賃貸住宅の管理受託
⑷契約書の記名・押印
必置義務
⑴登録業者は事務所ごとに1名以上の
⑵賃貸不動産経営管理士等を配置
国土交通省が賃貸住宅の借主・貸主の利益保護を図るため、管理業者に賃貸住宅管理業務に関する一定のルールを設けた任意の登録制度は、賃貸住宅に係るトラブルを防止するために重要な役割を担っています。
住宅宿泊事業法(民泊新法)
宿泊者等への対応業務
(1)鍵の受け渡し、返却確認
(2)宿泊者への騒音防止やごみ処理等、生活環境に配慮すべき事項に関する説明
(3)チェックアウト後の設備の破壊状況の確認や、遺失物の有無の確認 等
清掃・衛生業務
(1)届出住宅の日常清掃業務(除湿や換気等含む)
(2)寝具や衛生用品の洗濯及び設置、各種備品の補充 等
住宅・設備管理及び安全確保業務
(1)届出住宅及び設備の維持・管理
(2)非常用器具の設置と避難経路の確保、その定期点検
(3)災害や緊急時の外国語を用いた対応を準備等
個人が登録する場合
・賃貸不動産経営管理士
・住宅の取引又は管理に関する2年以上の実務経験を有する者 等
法人が登録する場合
・国土交通省告示「賃貸住宅管理業者登録制度」の登録業者
・住宅の取引又は管理に関する2年以上の実務経験を有する業者 等
ざっくり!不動産オーナー、入居者に対する仕事内容
不動産オーナー
オーナーの財産を維持・向上させるのが賃貸不動産経営管理士の重要な役割です。また、入居者募集の提案や入居してからの対応、退去時の原状回復、敷金の返還、賃貸住宅経営における改善の提案や長期修繕計画の策定など多岐に渡ります。
入居者
賃貸住宅に関するトラブルへの対応も賃貸不動産経営管理士の業務になります。特に退去時の原状回復におけるトラブルについては、消費者生活センターへ寄せられて相談件数が多いのが現状です。次いで、設備故障や騒音、ゴミ出しといった入居者間トラブルも多いのも現状で、そういった問題解決や防止策を練るなどして、入居者に安心・安全な住環境を提供するのも業務の一つです。
賃貸不動産経営管理士になるまでの流れ
賃貸不動産経営管理士試験に合格するだけでは、賃貸不動産経営管理士にはなれません。賃貸不動産経営管理士試験に合格し、賃貸不動産経営管理士協議会の登録手続きを行うことにより、賃貸不動産経営管理士として認定されます。
宅地建物取引士、又は賃貸不動産経営管理士協議会が認める賃貸不動産関連業務に2年以上従事している又は従事していた者。
※宅建士資格取得者は、賃貸不動産経営管理士試験に合格するとすぐに登録が受けられます!
試験合格⇒宅建士合格、又は、2年以上の業務経験等⇒登録⇒管理士証書・管理士証交付
賃貸不動産経営管理士の仕事内容まとめ
- 賃貸住宅管理業者登録制度による専門業務がある
- 住宅宿泊管理業者としての業務がある
- 賃貸経営オーナーの財産を維持・向上
- 入居者に安心・安全な住環境を提供