中卒・高卒でも賃貸不動産経営管理士になれる?
一般的に、大手企業の採用条件として大卒があげられますので、中卒や高卒では、高学歴の人に比べて職種や収入など狭まれてしまいます。特に、中卒になると非正規雇用が多く正社員の雇用は少ないのが実情です。そして、知識や技術を要する仕事や、デスクワーク・営業職の中卒採用はほとんどありません。専門的でなく「誰でもできる」仕事が多いのが特徴です。
その一方で、中卒や高卒出身者は、大学卒者に比べ若いうちから社会経験ができ、失敗してもやり直しがきく年代であるのはメリットです。ただ、今よりも安定した職業、収入を求めるなら、何かしら役立つスキルを身につけることも一つの方法です。
中卒、高卒におすすめの資格!賃貸不動産経営管理士で活躍
以前は、学歴社会といわれ高学歴の人材がもてはやされていた時代もありましたが、近年は、どんなに有名な大学出身者であっても、希望通りの就職ができるという保証はありません。ただ、高卒が当たり前の時代で、大学、専門学校へ進学するのは実に7割以上になり、やはり学歴は必要になります。
ですが、中卒、高卒だからといって将来を悲観する必要はありません。何かしらの資格を持つことで、会社にとって存在価値のある人材になり得ることができます。学歴・年齢など受験資格が定められていない資格はたくさんあり、そのなかで中卒、高卒の方もチャレンジできる不動産関連の資格「賃貸不動産経営管理士」を目指すことができます。
名前の通り賃貸不動産管理業務に関する専門家になるわけですが、専門業務や必置義務、住宅宿泊管理業者としての業務は、今後、賃貸管理会社や不動産関連の会社に必要不可欠な存在となります。試験合格し登録することで、即戦力として働くことができます。
賃貸不動産経営管理士登録すれば中卒、高卒も正社員可能?
- 賃貸不動産経営管理士登録は、合格後に2年間の実務経験が必要
- 大手企業への正社員就職はかなり厳しい
- 中小企業、個人経営では学歴不問で募集している会社もある
- 将来を見据えて正社員として採用している会社もある
一部の不動産会社は、「大卒以上」の学歴を応募資格に掲げ、特に上場企業は有名大学卒でも内定を得るのは難しいのが現状です。中卒、高卒で賃貸不動産経営管理士の資格があっても、そういった大手、大企業への就職は難しいでしょう。ただ、小規模の賃貸管理会社等では、学歴に関係なくスキル、実務経験のある人材を必要としているところもあります。
そして、賃貸不動産経営管理士は、宅建士の資格がある人はすぐに登録できますが、そうでない場合は、合格してから2年間の実務経験が必要になります。まだ、登録要件に該当しなくても試験合格していれば、インターンとして採用し、実務経験後に正規雇用といった流れで就職するという方もいます。
中卒・高卒出身者が受験できる宅建士にも注目
毎年、20万人近い受験者数の宅地建物取引士は、はば広い年齢層や職業の人たちがチャレンジしている人気の国家資格で、年齢・学歴などの受験資格はないので中卒、高卒の方も受験できます。賃貸不動産経営管理士よりも難しい試験になりますが、両方の資格を持ち合わせていれば、中卒、高卒者にとっても優位に就職へつなげることができます。
宅建士は、主に不動産会社などに勤務し、不動産の売買・交換、賃貸などの取引にあたり、顧客に重要事項を説明したり契約締結後に交付する書類に署名・押印をしたりする業務を行います。この業務は宅建士のみしかできない独占業務になります。
不動産業界のみならず、建設・金融・保険などでも、宅建の知識と資格を持つ人材は重宝されています。中卒、高卒であっても、資格取得して経験を積んでいくことで、いずれ独立開業することも可能です。
試験内容は、小学校、中学校、高校では勉強してこなかった科目になりますので、独学での合格はかなりの努力が必要です。早く、合格して一人前として働きたいのであれば、費用はかかるもの専門の予備校の利用が必然的です。働いている人は通学よりも、自宅や通勤中、スキマ時間に受講できるオンライン講座がおすすめです。