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賃貸不動産経営管理士試験の難易度とは?試験傾向や合格率推移まとめ

不動産系資格のなかで、最も歴史が新しい賃貸不動産経営管理士は、昨今注目の高い資格になります。その理由として、現時点ではまだ、公的資格ですが、創設当初から国家資格化を前提とする取り組みが行われていたことから、今後、国家資格に位置づけされることが十分に考えられるからです。

 

賃貸不動産経営管理士の難易度と合格率推移検証!

 

主に賃貸アパートやマンションなど賃貸住宅の管理に関する知識・技能・倫理観を持った専門家です。「賃貸不動産経営管理士」と名乗るためには、資格試験に合格し登録手続きを行う必要があります。

 

賃貸不動産経営管理士の役割への期待は、年々高まっており、国家資格化されることをみこし、受験者数が増加しています。5,6年前は4,000人であったのが、ここ3,4年は1万人以上超え、昨年の令和元年は2万人以上に増えています。

 

合格率推移!過去7年間の受験者数・合格数変化

 

受験者全体

 

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和元年 23,605人 8,698人 36.8%
平成30年 18,488人 9,379人 50.7%
平成29年 16,624人 8,033人 48.3%
平成28年 13,149人 7,350人 55.9%
平成27年 4,908人 2,679人 54.6%
平成26年 4,188人 3,219人 76.9%
平成25年 3,946人 3,386人 85.8%

 

賃貸不動産経営管理士試験の合格率は、6,7年前は76~85.0%で、比較的に誰でも合格しやすくなっています。しかし、H27~30年になると50.0%を推移し、令和元年(2019)は、申込者数が伸びているのに対して、合格者数が減ったため36.8%まで大きく下がりました。

 

講習修了者VS非受講者合格率比較

 

年度 講習修了者 非受講者
令和元年 38.37% 36.21%
平成30年 53.65% 49.53%
平成29年 53.47% 46.47%
平成28年 68.06% 53.33%
平成27年 63.88% 49.86%
平成26年 85.09% 72.44%
平成25年 88.84% 82.98%

 

賃貸不動産経営管理士受験者は、賃貸不動産経営管理士講習の受講者、非受講者の2つに分けることができます。管理士講習修了者のほうが合格率が高い傾向がありますが、2019年度(令和元年)については、わずか2.0%の差になっています。受講する意義を問う人もいますが、講習のメリットは、受講することにより本試験の50問のうち5問免除される点です。※令和元年までは40問に対し4問免除

 

2020年度の試験形態変更により、予測しづらい試験になっていますので、講習を受けて合格率を上げるという方法も一つのポイントです。

 

賃貸不動産経営管理士講習とは、賃貸管理業務に必要な専門知識の習得と実務能力を高めるための公式テキストを使用した講習(全2日間)であり、講習の修了者が賃貸不動産経営管理士試験を受験した場合、知識を習得した者の証しとして、(出題40問のうち)4問が免除される(2年間有効)。※2020年度からは出題50問に対し5問免除

 

賃貸不動産経営管理士VS他の資格難易度比較

 

  • 宅建士:17.0%
  • マンション管理士:8.2%

 

賃貸不動産経営管理士試験の難易度は、他の不動産資格と比べると低いですが、賃貸不動産経営管理士試験だけで見た際は年々難易度が上がっている傾向にあります。宅建・マンション管理士の合格率と比較すると賃貸不動産経営管理はかなり高く、不動産業界で活躍するうえで有用性の高さが認められているので、狙い目の資格と言えます。

 

賃貸不動産経営管理士の試験傾向を分析

 

試験範囲・内容

 

賃貸管理に関する実用的な知識を有するかどうか等を判定することに基準を置くものとし、試験すべき事項はおおむね次のとおりとする。

 

  1. 賃貸管理の意義・役割をめぐる社会状況に関する事項
  2. 賃貸不動産経営管理士のあり方に関する事項
  3. 賃貸住宅管理業者登録制度に関する事項
  4. 管理業務の受託に関する事項
  5. 借主の募集に関する事項
  6. 賃貸借契約に関する事項
  7. 管理実務に関する事項
  8. 建物・設備の知識に関する事項
  9. 賃貸業への支援業務に関する事項(企画提案、不動産証券化、税金、保険等)

 

※ 問題中法令に関する部分は、令和2年4月1日現在施行されている規定に基づいて出題する。ただし、同日以降に施行される法令に関する問題を、その旨を明示したうえ出題する場合もある。

 

  • 現行40問90分⇒2020年度試験からは50問120分に変更。四肢択一方式
  • 賃貸アパート・マンションなどの賃貸管理に関する実用的で幅広い知識を問う内容
  • 問われるのは法律知識ですが、生活に身近なテーマであれば比較的頭に入りやすい
  • 公式テキストからの出題が大多数

 

2020年度以降の賃貸不動産経営管理士試験難易度はどうなる?

 

試験の出題傾向は、年を追うごとに合格率は段階的に引き下げられており、2019年(令和元年)には、ついに40%を切っています。そして、賃貸不動産経営管理士試験は、2020年から試験問題、試験時間の変更により、今後、更なる難化が予想されます。

 

また、令和元年度試験においては、これまでの試験では見られなかったタイプの問題や難問がいくつか出題され、試験の難易度が上がっていることが考えられます。今後は知識の応用力や新傾向問題への対応力が求められるのではないでしょうか。

 

そこで、賃貸不動産経営管理士講習の受講で5問の免除を受けるのも良いですが、難易度の上昇、合格率の引き下げが今後も予想されることから高得点狙いで対策する必要があります。仕事や学校など両立して勉強するには、効率的に高い学習効果が求められます。そうなると、資格スクールの通学講座や通信講座などの利用が必然的になります。

 

賃貸不動産経営管理士の難易度まとめ

 

  • 賃貸不動産経営管理士試験は今後も難易度が上がる可能性が高い
  • 国家資格化されていない2020年度試験こそ合格のチャンス
  • 賃貸不動産経営管理士講習で5問免除
  • 効率的に合格力を身につけるなら賃貸不動産経営管理士の通学・通信講座利用がおすすめ

 


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