賃貸不動産経営管理士の受験者データ~年齢層・職業割合
賃貸住宅は、人々にとって重要な住居形態であり、賃貸不動産経営管理士は、人々の安心できる生活環境に直結した役割があります。近年増加傾向にある賃貸におけるトラブル回避するためにも、建物を適正に維持・管理する重要性が高まっており社会的に必要とされる資格になります。
ここでは、受験者・合格者の職業や年齢、性別など賃貸不動産経営管理士の受験者データーを検証!これから試験勉強を始める方は、参考にしてして下さい。
令和元年度 賃貸不動産経営管理士試験実施結果について
受験者数・合格者対前年度比
全体(前年度) | 男性(前年度) | 女性(前年度) | |
---|---|---|---|
申込者数 | 25,032名(19,654名) | 17,193名(13,848名) | 7,839名(5,806名) |
受験者数 |
23,605名(18,488名) | 16,181名(13,024名) | 7,423名(5,464名) |
受験者数 |
6,882名 | 4,502名 | 2,380名 |
合格者数 |
8,698名(9,379名) | 6,099名(6,542名) | 2,599名(2,837名) |
合格者数 |
2,641名 | 1,788名(6,542名) | 853名(2,837名) |
平均年齢 | 41.1歳(40.2歳) | 42.0歳(40.9歳) | 39.1歳(38.5歳) |
- 申込者数は、前年度に比べ27.4%増、受験者数は27.7%増
- 受験率は、前年度と同じく94%台
- 合格者数は、前年度に比べ7.3%減
- 最高齢合格者84歳(男性)、最年少合格者15歳(男性)
賃貸不動産経営管理士の受験者数は、年々増加傾向にあり、注目されている資格であることが分かります。そして、申込者数に対しての受験者数も9割以上ということで、本気で試験に臨んでいることがうかがえます。
また、中高年層の年代が多く受験している試験ですが、年齢制限がないので誰でもチャレンジできます。そういったことから、令和元年は、最年少は15歳、最高齢は84歳で合格している人もいます。
管理士講習修了者合格の割合
- 受験者全体に対する管理士講習修了者の受験者数は約3.5割
- 全体の合格者に対する管理士講習修了者合格者数は約3割
- 管理士講習修了者の合格率は38%
4問の免除が受けられる管理士講習修了者は、約4割の方が合格していますが、一方で6割の方は講習を受講しても不合格という結果になっています。講習を受ければ必ずしも合格できる試験ではないということです。
賃貸不動産経営管理士受験者の職業について
賃貸不動産経営管理士の受験者は、平均年齢が40代であることから、仕事しながら合格している人が大半を占めます。その職業は、およそ6割以上の方が不動産関連の仕事に従事している人です。不動産会社や管理会社などに勤めている方で、スキルアップを目的にしている人、会社から取得するよう促されたという人などがいます。
賃貸不動産管理に関する専門知識を体系的に身に付けることができ、「業務の幅を広げたい」、「家主や入居者との信頼関係を構築」、「不動産業者との差別化を図れる」といった理由があげられます。そのなかには、既に宅地建物取引士の資格を持っている人は少なくありません。賃貸不動産経営管理士と宅建士のWライセンスをもち、不動産業界で活躍している人は増えています。
その他に受験生のなかには、賃貸オーナーや不動産投資を検討している方もおり、「自主管理のレベルアップ」、「賃貸経営に必要な知識(建物管理・空室対策・節税対策)習得」「長期安定した賃貸経営」など目的に受験してます。
また、男性だけでなく、女性からも関心度の高い資格になってきており、受験者数は前年度比35.9%増という結果になります。比較的、学習時間の確保がしやすい主婦やパート・アルバイトの方も受験するようになっています。「日常生活に大きく関わる住まいの知識が身に付けたい」という方や、「不動産業界への就職や転職、キャリアアップ」など目的は様々です。